『刀装具の世界~鐔編』

こんにちは。
青山不動スタッフでございます。
本日は『刀装具の世界~鐔編』と題しまして、語っていきたいと思います。
刀装具とは?
刀装具とは、日本刀の外装のことであります。
私は拵のことを、刀を収めるものと思っておりましたが(まあ、合ってはいる)、拵とは鐔など各パーツ全てを含めた、日本刀外装を指しているということを初めて知りました。
早速ですが本日は、鐔について見ていきましょう。
鐔の役割
鐔は鍔とも表記されます。(剣道をされるかたは鍔の方が馴染み深いのかなと思います)
鐔は英語でa hand guardと訳されますように、握る手を守るものとしての役割を果たしていたようですが、広くには生命を守るという重要な役割を果たしていたそうです。
鐔をつけることによって手元に重みを加え、切先の重みを調節していた模様。鐔があるのとないのとでは、切れ味にも差が出て、また疲れやすさも異なるのだそう。
鐔をつけることで刀が多少は重くなろうとも、的確に刀を使えることにより、無駄な動きを減らすというところでしょうか。
鐔に施される多様なデザイン
青山不動にもたくさんの鐔が展示されているのですが、観察していますと、そのデザイン性の高さ、種類の豊富さに驚かされます。(12月30日に投稿した、お正月にまつわる鐔を紹介したブログもぜひご覧ください)
早くには透かしなどの装飾がなされ、室町時代には鐔に文様や葡萄などのモチーフを描いたもの、桃山時代には故事成語や物語などのワンシーンを表した絵画風なものまで作られるようになりました。
モチーフやデザインには意味が込められており、また故事成語など教養を持っていないと理解できない意匠から、武士たちの品格や様々な思いを見てとれます。
武士に人気があった鐔のモチーフ
武士に人気があったモチーフというものもあったようで、その一例として葡萄と栗鼠のモチーフを取り上げさせていただきます。
みなさん、なぜ人気があったかお分かりでしょうか?
ずばりその理由は、、、、
ぶどうにりす→ぶどうにりっす→武道に律す
🍇🐿🍇🐿🍇🐿
………。
昔から男の人は駄洒落が好きだったということでしょうか。(偏見すみません)
武士にも意外とおちゃめなところがあったのですね。(偏見すみませんpart2)
鐔工、鐔師と呼ばれる職人さんが作っていた鐔。
技術的なことは分からなくても見たら、「職人技、光ってるねぇ。」と思わず言いたくなる鐔たちを鑑賞しに、ぜひ青山不動へお出かけくださいませ。(よっ、商売上手)店舗へのアクセスはこちらからご覧いただけます。→青山不動アクセス
それでは、また次回!