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【刀剣、鎧、兜、小道具】青山不動

2021/05/05

『刀装具の世界~家彫・町彫編』

こんにちは。青山不動スタッフでございます。

 

今回は、以前投稿したブログ「刀装具の世界~目貫編」のブログのなかでもすこしお話しさせていただきました、「家彫、町彫」についてお話しさせていただきたいと思います。

 

鐔や目貫、小柄などといった小道具は「家彫」と「町彫」に分類することができるそうです。このふたつは何がどう違うのだろう…疑問に思ったため、調べてみました!

 

家彫、町彫ってなに?

家彫とは、室町時代から江戸時代にかけて十七代にわたって将軍家に仕えた後藤家が製作した小道具のことを指します。後藤家は製作した小道具を「家の彫物」と呼んでいたことから家彫と呼ばれているようです。
こちらに対して町彫というのは、後藤家以外の金工が製作した小道具を指します。
当店で取り扱っている商品にも家彫と町彫の作品がございますので、そちらの写真と併せながら、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

家彫ってどんな作品があるの?

ここで当店にある後藤家五代目の徳乗の小柄を見てみます。後藤家が製作した、家彫の作品です。

小柄 銘 徳乗作 光美(花押) 芦葉達磨図

インドから中国に渡った達磨禅師が芦葉に乗って揚子江を渡ったという伝説が、この小さな小柄に収められています。こんなに小さく彫られているのに、達磨禅師が目的地を目指しているようすが見てとれます。船長のような勇ましさを感じますね。

 

後藤家は、小道具を製作する際の素材や図柄、技法などに決まりを設けていたといいます。例えば、鉄は使わずに金や赤銅を用いるといった製作を行っていました。(幕末になると鉄の鐔も製作していたそうです)こういった制約の中でつくられたと聞くと、なんだか格式の高さを感じますね。

 

町彫ってどんな作品があるの?

町彫の作品を見てみましょう。

縁頭 銘 乙柳軒味墨(花押) 月下流水図

素銅石目地でつくられた縁頭です。頭には雲と月、縁には川や植物、貝などがぐるりと一周に渡って彫られております。この図は「月見西行」の留守模様の図です。奥行きを感じられる、立体的な作品ですね。

 

町彫は後藤家以外の金工の作品のことで、横谷宗珉がその創始者です。元々は後藤家に仕えていた金工でしたが、後藤家の伝統的な様式に留まらず、絵画のような彫刻で製作を行ったことが町彫の始まりとなりました。家彫と違い、制約のない作品製作が行われました。

 

まとめ

家彫は代々伝わる伝統を重んじた作風で、町彫は家彫の枠に囚われず、新しい技術を取り入れて発展したという特徴があると感じました。
刀を装う様々な道具のひとつひとつに、こういった歴史があることが刀の世界の面白さのひとつですね!

 

小道具を実際に間近で鑑賞してみると、職人技に圧倒されちゃいます。当店には素敵な小道具が揃っておりますので、ぜひお気軽にご来店くださいね。

それでは、また次回お会いいたしましょう!