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2021/05/19

『るろうに剣心の主人公のモデルとなった河上彦斎について調べてみました!』

『るろうに剣心 最終章 The Beginning』が来月6/4に公開されますね!
原作の漫画を全巻読んで、映画の一作目を観てみましたが、感動いたしました。早く最新作に追いつきたいです。

 

映画の見どころはアクションシーンです。その迫力は、まるで漫画に命が吹き込まれたかのよう!
原作が掲載されていた週刊少年ジャンプでは、「友情」「努力」「勝利」のいずれかをテーマにした創作が行われていますが、こちらはその三つすべてを感じることができる作品だと思います。

 

今回の記事ではるろうに剣心の主人公である緋村剣心のモデルとなった、幕末から明治にかけて生きた人斬り「河上彦斎(かわかみげんさい)」について調べてみました!

 

名前の読み方が難しい…河上彦斎のプロフィール

彼の名前をてっきり「ひこさい」と読んでしまっていましたが、ただしくは「げんさい」と読みます。

生まれは、肥後藩の新馬借町(しんばしゃくまち)と言われています。(熊本県内でも実際に映画のロケが行われていたそうです!)

 

彦斎は強い攘夷思想を持っており、開国派の佐久間象山を暗殺した刺客の一人でした。「人斬り彦斎」という異名で呼ばれていたようです。明治維新後、新政府が樹立した後も攘夷の精神を抱いていました。

長州藩脱退騒動に関係するなど、その反体制的な彼の行動のため、日本橋で斬首され最期を迎えました。※1

人斬りと聞くとおっかないイメージがありますが、生涯にわたって信念を貫き通した人だったようですね。

 

河上彦斎の愛刀って?

そんな彦斎の愛刀はどんなものだったのだろう!と気になって調べていると、店主が参考になる資料を見せてくれました!

『幕末志士愛刀物語』という本の中に、彼がどのような刀を持っていたのかを示す文がありました。

『河上彦斎と象山暗殺の刀』という章から引用させていただきます。

 

「その時、三条通の東西から現れた二人の武士が、左右から象山を挟むような形に添って道の両側をスタスタ歩き出した。一人は朱鞘の刀をさしたこがらの男、一人はがんじょうな大男で、二人ともみように象山の方に注目するようである。(中略)小男の方が肥後の河上玄斎一人が因州の前田伊右衛門である。このとき使用した佩刀は、河上のは無銘の古刀、前田のは不明である。(原文ママ)」※2

 

以上の文から、彦斎は「朱鞘」の「無銘の古刀」を持っていた可能性が見受けられますね!
これはもしかして…と思い、るろうに剣心の単行本の表紙を確認したところ…。

(剣心の持っている刀の鞘が…赤い!)

刀の他にも、彦斎の身体的特徴が剣心と一致していることが以上の文から分かりますね。
原作者である和月先生がどこまで彦斎をモデルにしているのかは定かではありませんが、ふたりの間に共通点を見つけるたびになんだか感動を覚えます。

 

るろうに剣心と河上彦斎

彦斎について調べた後は、剣心に彦斎の面影が見え隠れするようになりました。キャラクターの成り立ちを知ったうえで作品を観てみるとまた違った楽しみ方もできそうです!

 

るろうに剣心のこれまでの映画やアニメは各動画配信サービスで観ることができます。劇場は人が多いから今の時期は行きづらいという方も、ご自宅で過去作品をご覧になってみてはいかがでしょうか!(面白い作品なので、僭越ながらおすすめさせていただきました…)

 

ブログをここまで読んでくださりありがとうございました。
ちなみに当店にも、朱鞘の無銘の古刀がございます。なんとさらに!肥後細川家の家紋が入っております!細川家が様式を確立した、「肥後拵」です。

刀 無銘 大和志津 朱漆塗九曜蒔絵鞘肥後打刀拵

刀 無銘 大和志津 朱漆塗九曜蒔絵鞘肥後打刀拵

 

彦斎が持っていたのは、もしかしたらこのような刀だったのかもしれませんね…。

それでは、また次回お会いしましょう!

 

参考・引用文献
※1 小泉欽司(編集人)1994年『日本歴史人物事典』朝日新聞社 P479
※2 長野桜岳 1971年『幕末志士愛刀物語』雄山閣 PP142~143