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【刀剣、鎧、兜、小道具】青山不動

2021/08/25

『刀装具の世界~笄編』

こんにちは!青山不動スタッフでございます。

この度は笄について調べてきたことをお話させていただこうと思います!

初めて笄を目にしたときに、何に使う道具なのかいまいち想像ができませんでしたが、調べてみると武士にとって身近な小道具だったということが分かりました。

 

笄(こうがい)とは?

刀の鞘の差表の鞘口あたりに収納されている小道具のことをいいます。古いものは竹で作られているようですが、多くは赤銅で作られています。

笄は男性の冠が落ちないように髪と固定するために用いられていました。また、平安時代の貴族である藤原行成が守り刀から笄を抜いて髪型のほつれを直したという話もあります。しかし時代の変化とともに、その役割も変わっていったようです。

 

笄の役割について

前述したような用途以外にも、烏帽子や兜を被っているときに頭が痒くなった時に笄を挿し込んで掻いていたという話もあります。
しかし室町時代に入ると、武士たちは月代を剃るようになったことで髪の量が減ったり、烏帽子を被らなくなったりなどして、以前のように使用することは減っていったそうです。そこから、笄の用途の変化について様々な説が生まれました。
弓を射るときにはめていた手袋のひもを解くために使われたという説や、戦で討ち取った首に紐をつけた笄を通して掲げたという説、畳に二本の笄をさして刀から解いた下緒を間に渡し、枕の代わりに使ったという説などがあるそうです。(個人的に、笄を血みどろにしてしまうのはもったいない!と思ってしまいますが、これはきっと現代人と武士の価値観の違いですね)

 

所感

江戸時代には実用性よりも芸術性が重視されていく笄ですが、日用品として使われていた歴史があることが分かりました。その割には、時代劇で武士が笄を使っているところを見たことがないのですが、そういったシーンのある時代劇はないのでしょうか?実際に使っているところを一目みてみたいなと思ったりします。

さて、今回の記事はここまでとなりますが、読んでいただきありがとうございました!

また次回お会いいたしましょう!

参考文献
※1 福永酔剣 1993年 『日本刀大百科事典<全5巻>第2巻 かっ―さ』pp211-212