
脇差 銘 武蔵大掾藤原忠廣 ※最上大業物 新刀最上作 附 黒蝋色塗鞘天正拵
1,450,000円(税込)
商品説明
新刀随一の雄といわれる、世に名高い肥前国忠吉初代の脇差です。
忠吉は橋本新左衛門と称し、元亀三年(1572)に生まれ、慶長元年(1596)二十五歳のとき、主である鍋島勝茂の命で埋忠妙寿に入門し、慶長三年佐賀に帰りました。元和十年(1624)年武蔵大掾を受領し名を忠広と改め、寛永九年(1632)六十一歳で没しています。
この脇差は忠吉の晩年の作で、武蔵大掾を受領したのちの忠広銘のものです。
忠吉・忠広に代表される肥前刀は新刀の中でも刀姿が優れるといわれますが、この脇差も例にもれずバランスのとれた中庸な姿で、まさに用の美を具現化しております。
小板目が細かくよく詰んだ地鉄は微細な地沸が厚く全面について潤い、いわゆる米糠肌の様相を呈しています。
匂い口の深いやや湾れた直調の刃文は、刃縁に厚く沸つき明るく冴え、喰い違い、ほつれ、二重刃かかり、金筋、稲妻、小足・葉入り、複雑に変化し、まことに多様な働きがみてとれ、鑑賞するたびに新たな表情を見せてくれます。
帽子は食い違いながら、掃き掛け、火炎状になり小丸に返っています。
忠吉円熟期の、新刀最上作の誉れ高い品格漂う静謐な名刀です。
時代の金具を装った天正拵が附帯しております。
詳細データ
- 製作国
- 肥前 国
- 製作年
- 江戸時代前期 寛永
- 経年数
- 約395年
- 登録年 / 県
- 昭和26年福岡県
- 鑑定書種別
- 特別保存刀剣(日本美術刀剣保存協会)
- 刃長
- 53.2 センチ (一尺七分五分五厘)
- 反り
- 1.0 センチ (三分三里)
- 元幅
- 2.9 センチ
- 先幅
- 2.0 センチ
- 棟重ね
- 0.50 センチ
- 鎬重ね
- 0.66 センチ
- 鎺
- 金着二重鎺
- 鞘
- 白鞘入・拵付